固定資産税、払い過ぎていませんか?
2016年4月11日
2016年4月11日
こんにちは。
『フロンティア総合会計事務所』の大隅です。
先日、日経新聞に、
「REIT15社 過払い固定資産税を奪還」
という記事が掲載されました。
固定資産税は、以前から計算ミスが指摘されており、
これを突く形で、不動産投資信託(REIT)が、
過払い固定資産税を取り戻したのです。
実は、この話、決してヒトゴトではありません。
固定資産税は、「賦課課税方式」といって、
役所が土地や建物を評価して税金を計算します。
しかし実際には、
役所の計算ミスが多いのをご存知でしょうか?
計算ミスに不服申し立てをし、うまくいけば、
固定資産税が還付されるのをご存知でしょうか?
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1.そもそも、なぜ計算ミスが発生するのか?
固定資産税は、役所の固定資産税課が管轄ですが、
そこで働き、税金を計算する職員は、
固定資産税の「専門家」ではありません。
公務員は、様々な部署を転々としますので、
固定資産税の知識を持った専門家ではなく、
たまたまその部署に配属された職員が、
結構いい加減に、固定資産税を計算しています。
しかも、数年経ってやっと業務に慣れてきた、
と思ったらまた他の部署に配属されるので、
実務に精通したプロが育ちにくいのです。
こんな状況で、固定資産税が計算されているので、
計算ミスは、起こるべくして起こっています。
しかも、一度発生した計算ミスは、
長年にわたって放置されてしまうのです。
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2.固定資産税が還付・減額されるケース
では、どんな場合に固定資産税の計算ミスが、
生じやすいのでしょうか?
以下、固定資産税が還付・減額される可能性の高い
ケースをいくつか列挙しています。
ご自身で当てはまるものがないか、
チェックを入れてみてください。
□ アパートやマンションの経営をしている
□ 登記簿の面積と実際の面積が違う気がする
□ 店舗を改装して居宅に変更した
□ 一筆の土地に複数の建物が建っている
□ 広い敷地の中で自宅を増築した
□ 登記簿と固定資産税の地目が違う
ひとつでも該当する項目があれば、
固定資産税が還付・減額される可能性があります。
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3.役所に不服を申し立てる
固定資産税の納税通知書が、
4月上旬に郵送されて来ているはずです。
このブログを読んで、
固定資産税の現状に絶望した…
送られてきた納税通知書に納得がいかない…
と思われた方に朗報です。
納税通知書が届いた日から60日以内であれば、
役所に対して「不服申し立て」が出来ます。
「不服申し立て」といっても、
単に役所にクレームを言うのではありません。
法律に基づき、納税者の権利を主張するのです。
これが上手くいけば、
固定資産税が還付・減額されるかもしれません。
もし、固定資産税を払い過ぎていても、
役所は、教えてはくれません。
自分の資産は自分で守るしかないのです。
これを機に、固定資産税を見直してみませんか?
香川県高松市の税理士・会計事務所
フロンティア総合会計事務所 大隅 直人