給料を上げずに社員のモチベーションを上げる方法
2016年12月5日
2016年12月5日
こんにちは。
『フロンティア総合会計事務所』の内園です。
今年も残りわずかとなりました。
12月になり、普段より忙しくされている方も多いのではないでしょうか。
さて、皆様は社員のモチベーションを上げるには何が必要だと思いますか?
例えば、すぐに思いつくのが「給与や賞与を増やす」ことです。
頑張って働いてくれた社員さんに何か報いてあげたいと思うのは経営者として当然だと思います。
しかし、単純に「給料を上げる」とどうなるでしょうか?
実は、同時に税金や社会保険料も上がってしまうのです。
これらは会社も社員さんも負担することになります。
具体例で説明します。
【ケース1】「賞与」20万円を支給
◆会社
経費 20万円
社会保険料 3万円(会社負担分)
実質 23万円を負担
◆社員
収入 20万円
社会保険料 3万円(社員負担分)
所得税 1万円(最低税率5%の場合)
住民税 2万円(10%)
手取り 14万円
確かに給料が増えればモチベーションは上がるかもしれませんが、思わぬ負担も発生します。
では、別のケースを紹介します。
【ケース2】「福利厚生費」20万円を支出
◆会社
経費 20万円
消費税 △1万5千円
◆社員
収入 20万円(実際にお金は受け取りません)
社会保険料 0円
所得税・住民税 0円
実質収入 20万円
このように、同じ従業員に対する支出でも何にお金を使うかによって結果が変わるのです。
「福利厚生費」とは簡単に言うと、従業員の慰安のために会社が支出するもので、例えば次のようなものです。
・残業時に支給する夜食代
・スポーツジムの会費
・社宅の家賃
・社員旅行の代金 などなど
会社がこれらを提供してくれて、しかも税金や社会保険料の負担が減るのであれば、
モチベーションが上がるという社員さんもいらっしゃるかもしれませんね。
「福利厚生費」は会社も社員もハッピーな経費です。
但し、一定のルールはあります。
どんなものなら「福利厚生費」になるの?
と思われた際はお気軽にお問い合わせ下さい。
香川県高松市の税理士・会計事務所
フロンティア総合会計事務所 内園 航(うちぞのわたる)