生命保険の退職金プラン
2016年6月27日
2016年6月27日
こんにちは。
『フロンティア総合会計事務所』の合田です。
今回は、法人の生命保険あるあるについてお話します。
よく保険屋さんが
「社長、会社で契約したら、個人で掛けるより経費になるので得ですよ!」
「30年後には、20%増えて退職金として受け取れますし!」
という退職金プランを持ってきます。
このプランの主なメリットは、
①掛け金が経費になる
②結果的に節税できた分、利率が良い
③役員の大きな保障が付く
以上ですが、
①個人で掛けた時の控除の方がいい場合もあります。
(役員報酬を高く設定して、利益を会社に残さない場合等)
また、このようなプランは半分損金(掛けた額の半分が経費)の
場合が多いですが、倒産防止共済のように、全額損金の商品もあります。
②20%増えるのは、30年間ずーーっと利益を出し続けられたら、の利率です。
(20%増えたとしても、30年という長期間を考えると、年利はそこまで良くないかもです。)
また、早期解約したら元本が減る可能性があります。
③万が一の時の保険金は、会社が一旦受け取って、
「死亡退職金」または「見舞金」(医療保険の場合)という形で個人に渡ります。
この時、適正な金額を超える部分は、税務署から「お給料」とみなされ、色々天引されて金額が減る可能性があります。
以上のようなデメリットもあります。
退職金プラン自体はいい商品だと思います。
経費で貯蓄できて、しかも最悪の場合会社と遺族を守ってくれる、こんな商品は他にありません。
ただ、どうせ入るなら、会社の全体の把握、予想をしっかりしてから検討してみましょう!
香川県高松市の税理士・会計事務所
フロンティア総合会計事務所 合田 良明