法人さんの融資
2016年5月2日
2016年5月2日
こんにちは。
『フロンティア総合会計事務所』の合田です。
前回、個人事業主さんの住宅ローンについて書きましたので、
今回は法人の事業性融資について取り上げます。
借金といってもあなどるなかれ、個人の融資と違ってお金を生む借り入れです。
また、資金繰りさえ出来てれば、最悪の事態は避けれますのでうまく活用しましょう!
事業性融資について、銀行が気にするポイント!
優先順位の高いものから3つ!
①「何に使うか」
資金使途といいますが、実はこれが大事です。
いくら儲かってる会社でも、なんや分からん資金には貸せません。
②「返せるか」
返済力といいます。
あくまでその融資で増やしたお金で返す、というのがポイントです。
また、返済期間が長ければ長いほど、銀行にとっては「リスク」と判断します。
③「担保はあるか」
実はこれ優先順位めっちゃ低いです。
担保にとった土地等は、銀行は大体7掛けくらいで業者さんに売ります。
さらに手間や人件費考えたら、銀行さん大赤字です。
本当、最後の手段です。
以上踏まえて、よくある相談のケースを見ていきましょう。
「ケース①:手元資金増やしたい」
最も多い相談ですが、実はこれはNGです。
業況も良く、資金繰りも困ってないけど何となく将来不安だから手元増やしたい。
何となく、ではなく資金使途をはっきりさせましょう。
「ケース②:土地を担保に借入したい」
実は○○市中心部に土地持ってて、それを担保に借りれんやろか?
なんて相談も多いですが、これもNGです。
担保は最終手段、土地の価値は二の次です。
担保なしでも返済できるかが大事です。
「ケース③:工事代金の支払をしたい」
これはOKですね。
工事の売上入金前に、支払いが先行するので、そのつなぎ資金がほしい。
入金はほぼ確定なので、返済力も担保も関係ありません。
資金使途だけでほぼOKな例です。
以上、簡単な例ですが、銀行さんが見る優先順位をお分かりいただけましたでしょうか。
設備投資になると、少しやっかいで、事業計画書が必要だったり、
前述のポイントが全てクリアしなければなりません。
どの融資もそうですが、優秀な銀行担当さんはこの辺はしっかり分かってて、
初めからストーリーを組み立てます。
社長としても「銀行はこう見てるんだ」と知っておくだけもでお得ですよ!
香川県高松市の税理士・会計事務所
フロンティア総合会計事務所 合田 良明