固定資産税と空き家の不思議な関係 古い空き家を取り壊さないで放置している理由とは?
2015年5月12日
2015年5月12日
こんにちは。
『フロンティア総合会計事務所』の伏石です。
季節も良くなり車で郊外を走っていると、だれも住んでいない空き家が増えてきていると
思いませんか?
だれも住んでいないのに固定資産税を納めるのはもったいないかと思われる方も
多いのではないでしょうか。
それは、土地にかかる固定資産税ルールが、下記のようになっているからなのです。
・住宅が建っていれば本来の6分の1でOK
・建物を取り壊して更地にすると、6分の1の減税がなくなる
つまり、空き家のまま放っておかないと、税金が6倍になるというわけです。
ちなみに、固定資産税(土地)の簡単な計算方式は、こんな感じです。
建物がない土地 土地の価値 × 税率
建物がある土地 土地の価値 × 1/6 × 税率
ところが、この固定資産税の減税ルールが廃止されることになりそうなのです。
その理由は、年々空き家が増えているので防火上の観点と、
おそらく税収確保のためだと思われます。
今まで固定資産税の減税を利用して、解体をせずに放置していた所有者もたくさん いました。
しかし今後、空き家をお持ちの方は、空き家の適正管理を行うか、解体するか、活用するかの選択を
迫られることになりそうです。
皆さんならどちらを選択されますか?
香川県高松市の税理士・会計事務所
フロンティア総合会計事務所 伏石 哲也